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2018年のキング・クリムゾンを観た・聴いた

King Crimson ] TB:0 | CM:0 | 編集  2018/12/26(水)  22:30
キング・クリムゾンは、俺が小学生のころから聴いているバンドである。来年、デビュー50周年である。そのクリムゾンが日本に来たので行ってきた。

クリムゾンは変わり続けてきたバンドなので、近年のバンドが「新曲を作らず、旧曲をライブで演奏するのみ」という事実に対して、俺の中で賛否両論がある。遂に変化を止めたのか、と。しかし、50年もやっていれば全ては古い曲とも言えるし、なにしろリーダーのロバート・フリップは72歳の高齢だ。いつ死ぬかもしれない。冗談ではない。嗚呼、既に鬼籍に入った過去のクリムゾン在籍者がいるのだ!

だから、今、観なければならなかったのだ。

俺が見たのは15公演のうちの13、14回目。東京7公演のうちの6、7回目なので、便宜上"Day6","Day7"と称するが、Day6の参戦エリアは36列ある渋谷オーチャードホールの36列目(笑)。しかも端っこ(笑笑)。壁と2階席の反響か、音離れは最悪で微妙なニュアンスはわからず、音質や演奏の良し悪しを語るような席ではない。Day7はもうちょっとましな音だったが…。
そういう席で聴いたものだから、最初の感想は「史上最も音がデカいクリムゾン」でしかない。そしてそれはトリプルドラムという前代未聞の編成によるところも大なのだが、ツイッターで見た「ジェントルで狂暴、トリプルドラムの弾幕」という表現は実に当を得ている。乱暴ではない。計算して作られた間隙に3人のドラムが順に飛び込んでくる。"Indiscipline"のドラムの掛け合いしかり。まさかの"Breathless"しかり。砲撃に晒され滅多打ちにされているうちに、耳に飛び込んでくるのが果たして音楽なのかどうかもわからなくなってくる。
音楽じゃなきゃ何なのか。ドラムの3人が、フリップ爺を守る悪役に見えてくる。左から爆発物工作班、用心棒、知能犯のトリオ。ゲームなら、倒す順番を間違えると永遠に倒せない中ボス。いやむしろ、撃たれている俺の方がシューティングゲームの中に嵌ってしまったか?
念のため言うが、これは褒めているのだ。こんな感覚になるのは、"LTiA2"を繰り返し聴いているうちに「これは音楽ではなく構造物だな」と悟ってしまった時と同じような衝撃度なのだ。

そしてその衝撃は、バンド全体が、そうなのだ。若々しくはないが精力的で(そうでなければ、平均年齢が俺より上のバンドが、途中休憩20分を挟むとはいえ実質演奏時間2時間半のショーを連夜こなせるものか!)、重厚で、精密で、なにより表現意欲に満ち満ちている。
それは例えば、"歌うIndiscipline"、"Easy Money"でのインスト部のシャウトやオーラスの珍妙なギターフレーズのアドオン、カウボーイビバップみたいにイカすアレンジに生まれ変わった"Neurotica"、フリップ節をこれでもかと聴かせる"Prince Lupert's Lament"や曲間のカデンツァ、監視員にしか見えないビル・リーフリンの乾坤一擲のグリッサンドとフリップの前腕キーボードが炸裂する"The Court of the Crimson King"など、間髪を入れずに「今、俺がやりたい演奏はこれなんだ」と言わんばかりに攻撃を仕掛けてくる。"Level5改めLTiA5"の凶悪なユニゾン。身震いする。
そうかと思えば、クリムゾン史上最も美しい曲でありながら、ブートの薄汚い音源しか残っておらずもはや荒野で朽ち果てていたと思っていた"Islands"を瑞々しく生き返えらせたりする。生きていたのかワレェ!(感涙)
そして圧巻の"21st Century Schizoid Man"。半世紀前の曲なのに、いまだにトンがっているとは! この曲を作ったオリジナルメンバーであるイアン・マクドナルド、故グレッグ・レイク、マイケル・ジャイルズ、ピート・シンフィールドに改めて感謝をする次第である。

俺は最後列の恩恵を生かして(後ろの人の視界を遮るとか考えんでもいいんで)、埼玉スタジアムでやるように、彼らを称えるタオマフを掲げましたとも、ええ。トニー・レヴィンの日記にも映ってますけどねw

というわけで当初の葛藤はどこへやら、過去のいかなるクリムゾン生体験よりも鮮烈な印象が残った今回の公演でありました。(曲ごとに感想を書くときりがないのでやめておく)

なお、チケット代はS席16,000円であったが、8人編成で2時間半楽しめて、フリップ爺の「休憩は前半の終わりから後半の始まりまでです」っていう回りくどくメンドくさいボケ(?)や「ショーをエンジョイしてねイエーイw」てな感じの可愛いはっちゃけぶりが聞けて、ちょっとお金を足せばTシャツまで買えちゃうんだから、これはもう実質タダ。タダは何回行ってもタダ。いやホント。




家に帰り、ツアーパンフを見て、俺は笑った。笑うしかなかった。行く前の俺の心境と正反対のことが書いてあったからだ。

全ての音楽は新曲だ。それがいつ書かれたとしても。

ロバート・フリップ。あなたは正しい。

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