King Crimson 1974.06.28 Casino, Asbury Park, NJ

King Crimson ] TB:0 | CM:0 | 編集  2011/02/08(火)  20:00
kc197406281974年6月28日 ニュージャージー州アズベリー・パーク/カジノ

1) Larks' Tongues in Aspic (Part II)
2) Lament
3) Exiles
4) Improv (Asbury Park)
5) Easy Money
6) Fracture
7) Starless
8) 21st Century Schizoid Man


188回目のライブは、バンドが解散した直後(75年当時)から"USA"として世に知られている伝説のアズベリー・パーク公演。演奏はとにかく凄いの一言。ダイレクトで骨太で、輪郭がはっきりした、74年アメリカツアー終盤の(すなわち解散直前の)クリムゾンの集大成とでも言える演奏です。72年のバンドとは、もはや完全に別物です。

それにしても、この時期のメンバーのストレスは相当なものだったようです。新しい音楽を生み出す喜びよりも、長い長いツアーの疲労(このライブの前夜はゴキブリだらけのおんぼろ宿に泊まらざるを得ない状況に陥りかけたらしい)とメンバー間の嫌悪感、音楽的志向や性格の違いの顕在化、究極的にはデヴィッド・クロスをクビにするかどうか・・・といったことを考えざるを得ない状況がもたらすストレス・・・そんなものを抱えながら73年秋以来の頂点に向かって突き進んでいくクリムゾン。もしかすると、様々なマイナス要因があったからこそ、この時期のクリムゾンが、ただの大音量のヘビメタお化けにならずに済み、不安定な状況の中でもバランスを保っていたのかな・・・なんて妄想もしてしまいます。


1) Larks' Tongues in Aspic (Part II) 回を重ねるごとに整理され、強調され、省略され、骨格と筋肉と装飾が色分けされていく"LTiA2"。ストレートに階段を駆け上るようなダイナミックで力強い演奏、「チューニングの問題」という理由で"USA"では省かれたDCの、彼にしては珍しい「太い」音色と、エコーを効かせた狂乱の中間アドリブ。一つの完成形。
↓押すと音が出ます 注意


2) Lament 続いて「ど真ん中の直球」という演奏。エレピがしっかり録れていることもあって、メロディー感とドライブ感に溢れた演奏だ。個人的には73年のファンクな演奏の方が好きだが、ヘヴィーに突進していったLarksクリムゾン末期の姿を反映した、ロックバンドとしてのアンサンブルの到達点を示していると言っても過言ではないと思う演奏。

3) Exiles 濃密で、重厚で、しかししつこ過ぎないイントロ。ベースが控えめなのも幸いして、久しぶりに繊細でドラマチックな世界が舞い戻ってきた。2回目のギターソロのロングトーンのセクシーさといったら泣けてくる・・・!

4) Improv (Asbury Park) Fmでガリガリとドライブする10分超のスーパーインプロ。神業のようなコンビネーションを聴かせるリズム隊を下敷きに、DCのメロトロンとギターが互いに無関係、無関心風なソロを勝手気儘に弾きまくる。フルートメロトロンの不気味な不協和音はDCの真骨頂だが、そのエネルギーすらも、リズム隊のガソリンとして消費されていく。"USA"でカットされた7分過ぎからはファンクな曲調に変わり尻すぼみするかと思いきや、9分半からリズム隊が息を吹き返しヴァイオリンが前に出て再浮上する。お前らどこまで進むんだ・・・

5) Easy Money 骨太にロールする序盤から一転、インストパートは前日同様にEmのスローテンポに。元曲のイメージを全く残さない静謐なインプロは、5分39秒からのRFのロングトーンと鳴きで頂点を迎える。"USA"で省かれた終盤はEmのベースはそのままにアップテンポになり、やや単調なインプロ演奏からそのままヴォーカルパートに戻らず終える。崩壊直前のバンドだが、既存の曲を全く新たに生まれ変わらせる作業(というか、その精神)は続いていたのだ。

6) Fracture ラウドに荒れ狂う。まるで強大なエネルギーを発して光輝くスーパーサイヤ人の如く、オーラが出ているようだ(見えないけどw)。機関銃のように、止まらぬベルトコンベアーのように、音が聴衆に降り注いでくる。終盤でRFがヨレたり、最終ユニゾンでメロトロンが聴こえなくても、そんなもんは何ほどのことがあろうか!

7) Starless 前半、JWのヴォーカルは美しく、BBは静と動のコントラスト(シンバルをクラッシュしてドラマチックに盛り上げる部分のメリハリ)がなんとも素晴らしくて鳥肌が立つ。ジャズセクションのDCソロとRFソロの間のブレークからドラムが切り込む瞬間に、心臓が鷲掴みにされる。最後にメロトロンが聴こえなくても、そんなもんは(r

8) 21st Century Schizoid Man ドラムはタムを練習フレーズのようにパカスカと叩き回さずに、この時期にしては比較的シンプルで「まっすぐ」な演奏。ギターソロを受け継いだ形で続くDCのソロも気が利いている。Bメロに戻る直前のベースとドラムの「キメ」は、思わず「うあー」と呆けた声を出してカミさんにあきれられるほどにカッコいい。"USA"収録バージョン(2日後の演奏)よりもダイレクト感があって、俺は好き。
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