King Crimson 1974.04.29 Stanley Warner Theatre, Pittsburgh, PA

King Crimson ] TB:0 | CM:0 | 編集  2010/12/14(火)  20:00
kc197404291974年4月29日 ペンシルベニア州ピッツバーグ/スタンレー・ワーナー・シアター

1) The Great Deceiver
2) Lament
3) Improv (Bartley Butsford)
~4) Exiles
5) Fracture
6) Easy Money
7) Improv (Daniel Dust)
~8) The Night Watch
9) Doctor Diamond
10) Starless
11) Improv (Wilton Carpet)
~12) The Talking Drum
13) Larks' Tongues in Aspic (Part II)
14) 21st Century Schizoid Man


コロンバスの翌日、165回目のライブとなるピッツバーグでの公演。この時期にしては珍しい事に、ベースとヴォーカルの暴発を防ぐ程度には適切な音量バランスのサウンドボード完全収録音源で、この時期のクリムゾンを、暴力的なベースというフィルターを取り除いて聴く事が出来る好音源。

ある意味で演奏よりも目立っている能天気な聴衆の反応は、ヨーロッパのサッカー場とアメリカのカレッジフットボールの会場ほども違う。"Groon!"だの"Ladies of the Road!"だのと叫んで昔の曲をねだりつつ、それでも曲間で(いや曲中でさえ)あのいかにもアメリカ人的なオ゙ヒャーーーって叫び声を上げる聴衆を喜ばす方向に、バンドはシフトして行ったんだろうなあ。ここで"Trio"や"Book of Saturday"は「ツマラナイ!」と言われそうだもの・・・


1) The Great Deceiver ソリッドなこの曲の魅力がストレートに伝わる好演奏。ウォームアップしていないにもかかわらず、JWのヴォーカルも終盤のリフに至るまで安定している。

2) Lament 前日同様にコード掻き鳴らし系の中間部。ベースは重くバリバリ喚いているが煩くはなく、シンプルにロック的。

3) Improv (Bartley Butsford) フルートメロトロンをフィーチャーするあたりは前日と同じ流れかと思いきや、ギター(メロトロン? いずれにせよRFのサイド)があくまでもノイジーなトーンで、牧歌的とも幻想的とも言い切れない(あまり良くない意味で)微妙な雰囲気を持ったまま"Exiles"のイントロに繋がってゆく。

4) Exiles 音量バランスを適切にしただけである程度の雰囲気を取り戻した感のある演奏だが、やはりコンプレッサーが効きすぎたようなベースは、曲から細かなニュアンスを奪い取り、印象を平板なものにしてしまっている。1回目のギターソロは、ピックを使わず親指・人差指で弾いているような抑えたトーンが独特だ。

5) Fracture この日の"Fracture"は、ややアップテンポ。バイオリンが音量的に消えがちで、やはりこれでは微妙なニュアンスは表現されづらい。ギターもベースもいつも以上にエフェクトがきつく感じられ、それが「抑揚がない」と俺が感じる原因なのかもしれない・・・。

6) Easy Money 3月~4月の流れの通りで攻撃的な演奏。という意味で何も語る事がない。

7) Improv (Daniel Dust) このインプロは("Easy Money"からのメドレーの流れではないが)前日と同じもの。冒頭の数小節を弾いて、聴衆の煩さに? ミスで? RFが演奏を中断し再び弾き始めるところからしても、この曲は完全なインプロではなくリハーサルで作られた曲と言って良いと思う。(果たして当時から"Daniel Dust"と呼ばれていたのか、発表時に後付けのタイトルなのかは知る由もないが・・・)

8) The Night Watch クロスサイドのメロトロンとヴァイオリンがきちんと聞こえるという事だけで感涙。"~ one by one. Defenders of that way of life"の節回しもいつも通り。しかしフリップサイドのメロトロンはテープがヨレヨレのような気がする。

9) Doctor Diamond この曲がステージ後半に演奏されるのは珍しい。演奏自体も、冒頭に重いインプロが付く事もなく、この曲が演奏され始めた73年と同様のギターオンリーの入り。勿論74年型の演奏だが、テンポもそれほど落とさず、コンパクトにまとめたという印象。

10) Starless 74年3月の初演以来、日替わりの歌詞で歌われる"Starless"だが、この日は3連目の歌詞に"Cards fall, faces change. Cat's cunning shows..."という一節が登場する。「カードは配られ手札は変わる。見かけは猫のように巧妙に・・・」。そう、UKの"Caesar's Palace Blues"である。演奏は、ジャズロックの中間部でよくあるRFの小節余りを経て、いつも通りの迫力で押し切る。

11) Improv (Wilton Carpet) ブレーキを引きずりながらアクセルを踏むような、シャッフルっぽいリズムが妙にもどかしいGmのインプロ。ファズだのワウだのを目一杯効かせてノイジーにギャリギャリ唸るキーボードは、DCの特徴とも言えるし、エレキ組に反抗しているようにも聴こえる。

12) The Talking Drum 3月の欧州ツアーではセットリストから外れていたが、このアメリカツアーで復活。ミニマムなトーキングドラムと控え目なベース、不気味なストリングスメロトロンを従えて、久しぶりに生き生きとした、ノンストップで疾走するようなDCのヴァイオリンソロが冴える。終盤のRFリフも病的で良い。

13) Larks' Tongues in Aspic (Part II) ミュートの効かないギターを手始めに妙にメタリックにドンガシャドンガシャと幕開け。ドラムが5連符x4を普通に10拍で表現するなどの変化あり。ヴァイオリンはリフでは太刀打ちできず、しかし中間部のソロでは絹を裂くような甲高い音でエコーを効かせる新しい表現を披露して、6月以降の最終バージョンに向けて着々と改善中。
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14) 21st Century Schizoid Man 3月にはほとんど演奏されなかった"Schizoid Man"は、どメタルになって復活。パッパラパッパラ部分ではドラムが妙に引っ掛かるが、その直後のギターソロはひたすらRFがギターをかきならすサイバーな展開。目立たぬプチベースソロから妖気漂うギターソロへ繋がる展開は一聴の価値がある。終盤の早弾きリフにフロアタム使ったり、最終ヴァースでホイッスルを吹いたりとBBの創意工夫も微笑ましい。それにしてもバカ客。「パラララララ↑」ア゙ヒョー! 「パラララララ↓」オ゙ヒョー!
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