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「浦和再生」完読

浦和ライフ ] TB:0 | CM:0 | 編集  2010/04/05(月)  23:30
島崎英純氏の 浦和再生 レッズスタイルの行方 を読んだ。

自分が島崎氏を明確に認識したのは、08年のゲルトのチームの連勝が止まり、夕張キャンプの甲斐もなく連敗が続いていた頃。3バックでのサイドの数的不利とか、攻守転換の遅さでカウンターの脅威すら失っていることなどを当然の事ように語っていて、それまでの通説だった「個人の能力さえ高ければ」式の理屈とベクトルが真逆の説に、なるほどと思ったのを覚えている。

それ以降、島崎氏は一貫して戦術的な観点(守備のマークを大切に考える、守備戦術から語る人という印象)で浦和を評していると認識しているが、この本でもそれは貫かれていて、今までは浦和本と言えばクラブ視点であれサポーター視点であれ選手ものであれ、あるいは浦和のフットボール文化の観点であれ、所謂「浦和の香り」を放つ「読み物」(あるいは真実という名の妄想)であり、それが浦和サポの琴線をうまく刺激し取り込んできた(端的に言えば浦和近辺で売れた)のだと思うが、そういう感覚で読むと、この本は全く感動的ではない。むしろ逆に、世界的なフットボールの潮流だとか指揮官の哲学だのの話は、まるで浦和的なものを否定しているかのようにも思えて(闘莉王が去っていったように)不機嫌な気持ちにすらなるかもしれない。
でもそれは、島崎氏が「コンビネーションサッカーが好きか嫌いか」「フィンケに共感しているか否か」という主観的なことではなくて(まあ共感はしているだろうけど)、その筆致は、仮にカウンター一本槍のスタイルの監督でもそれがキチンと浸透し理にかなったものなら評価するし、逆にフィンケがご乱心をしたならば「これは間違っている」と言えるのではないかと思わせてくれた。やってるサッカーのコンセプトに左右されない「チーム戦術を実践しようとする指揮官の考え」という、集団競技のルールやモラルを形作るものとしては至極当然なものを尺度にして書かれているという点では終始一貫しており、それゆえに余計な感情移入をしないで読むことができた。そしてそれは、「レッズのサッカー」を理解したいと思いこの本を買った自分には、とても重要なことだった。

そう。レッズのサッカーを語る本(というかライター)って、ありそうでないんですよね。

ちょっといやらしいことを書くと、このチーム変革の時期に、こういうスタンスでものを書けるというのは機を見るに敏というか、島崎氏のビジネス上の才覚という気もしますね。(これは賞賛の言葉です)

で、戦術やプレーの解説という点では、実に良い意味で粘着質。大分戦のアレックスなどは俺も大絶賛だったわけですが、そのプレーを再検証するくだりなどは秀逸。また、本当に深刻な啓太の言葉や山田暢久の怒りなどは、書こうと思えばいかようにも扇情的な書き方が出きると思うがそうはせず、日本のスポーツジャーナリズムによくある人間ドラマでもなく、基本はチーム戦術や集団のモラル・規律という観点での話なので、それが例え「監督のポリシーと受け止める選手」という構図の人間臭い話であっても、前述したように感情的にならずに頭に入ってくる。
そしてそれに一役買っているのがモノサシとしてのフィンケ自身の言葉だと思うが、その意味でひとつだけ残念だったのが、フィンケ監督の都築に対する評価に関するくだり。ここは伝聞形式では書いてほしくなかった。
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