King Crimson 1973.10.23 Apollo, Glasgow

King Crimson ] TB:0 | CM:0 | 編集  2010/04/20(火)  22:00
kc197310231973年10月23日 グラスゴー/アポロ

1) Improv (Sharks’ Lungs in Lemship)
~2) Larks' Tongues in Aspic (Part I)
3) Easy Money
~4) Improv (We’ll Let You Know)
~~5) The Night Watch
6) Fracture
7) Lament
8) Book of Saturday
9) Improv (Tight Scrummy)
~10) Exiles
11) Improv
~12) The Talking Drum
~~13) Larks' Tongues in Aspic (Part II)
14) Peace - A Theme
~15) Cat Food


ピークに向かって突き進む73年秋のクリムゾン。マイナーチェンジした姿を見せた9月~10月の北米ツアーの後、1週間のブレークで10月23日からはUK/ユーロツアー(38日間24公演)に入る。”Larks~”のレパートリー、”Starless and Bible Black”のレパートリー、”Poseidon”時代の旧曲、そして何よりさらに凄みを増し演奏時間が長くなっていく数多のインプロ。時に音楽の神が舞い降りたこのツアーはライブ録音され、その珠玉の断片は”Starless and Bible Black”で何食わぬ顔で(リスナーはそれがライブ録音とは知らされずに)収録されることになる。
まさに「クリムゾン=ライブ・パフォーマンス」の時代だ。

UK/ユーロツアー初日、通算117回目のギグとなるこのグラスゴー公演は、そんな絶頂期の中での演奏。残念なことにデヴィッド・クロスの側のメロトロンのボリュームが低いため演奏バランスが悪く聞こえるが、スコットランドの、まるでサッカー場のような歓声は演奏自体の凄まじさを物語っている。


1) Improv (Sharks' Lungs in Lemship) この時期から定番化したLTiA1の導入的なインプロ。リラックスムード(D?)から邪悪さに変遷していく。

2) Larks' Tongues in Aspic (Part I) 短縮版。DCの奏でる10/8セクションは良く言えばパーカッシブ、悪く言えば焦りや気負いのようなものが感じられる。エレクトリックな楽器と張り合うような曲ではないと思うが・・・。7/8セクションではリズムはさほど走らず、木魚を多用したBBのドラムと微妙にファズが効いたJWのベースを下敷きにキレのある安定したアンサンブルが聴ける。

3) Easy Money シャープな導入部・・・と思ったら、DCメロトロン音量が小さ過ぎてよく聞こえず厚みのない演奏。それだけに、マイルドめのギタートーンとブリブリ言わせるベースのフレーズがよく聴き取れる。10月6日と同様にギターのハーモニクスで終わるかと思いきや・・・

4) Improv (We'll Let You Know) この日は"Easy Money"から連続して、スタッカートっぽくブリブリ鳴るベースが重なり、跳ね回るようなギターが重なり、短いながらも集中した、卓越したミュージシャンのジャムセッションのようなAmのインプロが披露される。("Starless and Bible Black"に"We'll Let You Know"として収録される)

5) The Night Watch さらにメドレーで演奏される"Night Watch"の痛々しいまでに繊細なイントロ。ギターソロの裏で何度か聞こえてくる声は、JWあるいはBBの感嘆の声か、あるいはメロトロンが聞こえねーよと喚いているDCか・・・しかしそんなこととは関係なく演奏は美しく、聴衆の反応も良い。

6) Fracture この日もまだジャズロックセクションを含む長尺版。3日後には消滅している中間部ではリズム隊のコンビネーションが凄まじく、ギターはリズム隊の上で踊らされているようだ。曲全体の印象としてはテキサス公演時よりもネチっこさが薄れ余分な音を整理する途上の感。が、それも、左メロトロンがほとんど聞こえないせいかも・・・

7) Lament まだベースの入りが早い。最終ヴァースの前のギターソロは珍妙なフレーズで、JWが思わず♪Wooと唸るひと場面も。終盤はドライブ感に欠けるややギクシャクした演奏。

8) Book of Saturday 中休み。比較的ゆったりとした演奏。

9) Improv (Tight Scrummy) この時期の定番「リズムボックス・インプロ」。何をやりたいのかいまいち明確でなく、自己主張をぶつけ合うでもなく散漫な印象。E進行のまま5分ほどでリズムボックスは止まるが、散漫なインプロはさらに3分間続く。

10) Exiles いつもの様にインプロからメドレー。DCメロトロンの音量バランスが低いため、ギターと合わせた流麗な音の洪水とはならず、なんとも寂寞感・荒涼感が漂う演奏となってしまっている。

11) Improv ギター音のオブジェっぷりが、4曲目のインプロと微妙に似た印象。

12) The Talking Drum ギターのフィードバック一発で、"Talking Drum"特有の呪術的な世界に。DCのヴァイオリンは音の洪水に埋没せず非常にキレがあり、ギターに主導権を渡してからも聴きどころとしてフロントに居座り続ける。

13) Larks' Tongues in Aspic (Part II) この日は端正であまり暴れない演奏だが、イントロのギターが一拍少なく、ヴァイオリンソロの前もギターが一拍早く繋げるレアバージョン。10月6日のテキサス同様に細かなところで微妙にアレンジを変えているのは、マンネリズムを防ぐ仕掛けか、単なる気まぐれか。
↓押すと音が出ます 注意


14) Peace - A Theme アンコールを求める聴衆の熱狂を冷ますような淡々としたギターソロ・・・

15) Cat Food オリジナルの軽妙さをぶっ壊すアタックの強い豪快な演奏だが、バイオリンの居場所がない。リズムもちょっと危ない。また、これだけ盛り上げておいて、アンコールに”Schizoid Man”をやらないという意味でも最高に極悪なライブである・・・
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